ちえママのミニマル的シニアライフ

60代の暮らし・老後・年金・お金やらゆる~く語ってますます。

特養で暮らすとは


90歳で元気に暮らしていた母が、2年前に自宅で倒れて自力歩行が出来なくなり要介護4となりました。

今は特別養護老人ホーム(特養)でお世話になり、食事もよく食べるようになりました。

 

私は母が特養に入所できたことで本当に安堵しました。

しかし、肝心の母が特養での暮らしをどうも納得していないのです。

そこから老人施設に入るご本人の気持ちにどう寄り添えるか、また、支えるかが必要だと感じました。

今日はそれについてのお話です。

母が想像していた老後と現実が違う

面会すると必ず母は「私はなんでここにいるのかわからへんねん。寝てる間に誰かに連れて来られた」と話をします。誰にでもです。

決してそのような経緯ではないのですが、母の頭の中はそのような思っています。

 

母が倒れてから私たち姉妹は怒涛の日々だったのですが、そんなことは母にはわかりません。

 

でも、母が本当に言いたいことは「私は自分の家に帰りたい。なのに、なんでここにいるの?」ではないかと私は思ってしまいます。

 

自宅の自分の部屋で食事をし、車いすで散歩をし、お風呂に入り、たまにひ孫の顔を見る。

そんなキラキラした老後を母は想像していたのかもしれません。

 

母は悟った

今日の面会で、母は帰れないことを理解したと思いました。

「私はなんでここにいるかわからへんけど、ずっといるんやな。死ぬまでここにいるんやな」と母が話しをしたのです。

私は「そうやで、お母ちゃんはずっとここにいるの。でも、食事も、洗濯も、掃除も、買い物も、お風呂も全部してくれてるやろ。幸せなことなんやで!」と私は応えました。

母は耳が遠いので多分、聞こえていないが笑顔を見せてくれました。

 

在宅介護が出来ない理由

私は母を自宅に連れて帰ることは出来ません。

理由は私が介護の辛さから母を憎む感情が出るかもしれないかもですし、

喧嘩が日常茶飯事になるかもしれません。

 

その大きな要因が、祖母の在宅介護を見てきた経験にあります。

もう一つの要因は私自身が起き上がれなくなり入院した時のことです。

トイレにいけない状態を経験した私は、家族が介護をするのは無理と確信しました。

 

在宅介護が出来ないことは罪ではない

実母を介護しない娘は鬼のように見られた時代がありました。

今もそういう目で見る人もおられるかも・・・しれません。

でも、私はとても母を24時間看る自信がありません。

 

母との面会は嬉しいのですが、帰宅時の足は重くなります。

心がモヤモヤするのです。

 

決して母を見捨てた訳ではありませんし、

実際に施設の費用について足りない分は私が補っています。

これは母は知りません。

 

1人暮らしの時は家計簿までつけていた母ですが、お金の話は一切しなくなりました。

母の気持ちがそれどころじゃないのだと私は思っています。

 

私は自分が出来ることを精一杯する。それでいいと思います。

できないことに「罪悪感」はもう持たないように自分で決めました。

 

ちなみに、特養入所までの経緯と費用などについては以前に記事にしています。

よろしければお読みくださいね。

www.freelife-chiemama.com

 

介護について家族と話し合う

今の60代や70代はほとんどの人が「終活」「エンディングノート」という言葉も知ってます。

そして、自ら施設を調べたりしていますし、老後は施設にお願いしたいと思う人が多いと思われます。

私もその1人ですが。

 

しかし、それ以上の年配者の考え方はまだまだそこまでいかず、子供を頼る人がいらっしゃいます。

母もその年配者の一人です。

 

母は突然に倒れたので、完全に予備知識もなく、施設入所となったため、

本人も家族もかなりとまどうことになりました。

 

ゆくゆくは施設にお願いしようと考えておられる場合、

少しずつ施設のことゃ良さの話をしておかれた方がいいと思います。

 

難しい場合、ディサービスの利用で慣れていただくのもいいですね。

でも、利用されているということは既に介護認定を受けてらっしゃるはずですから、

困ったり、悩みがある場合はケアマネジャーさんなどに相談できますね。

 

施設入所後の対応

「いつも想ってる」アピールが肝心

また母のことになりますが、寂しい思いを明るくするのはどうすればいいのかを

考えました。

私は母の好きなお菓子を施設に送ったりしていたので、その中に手紙を入れたりしていましたが、ちょっと効果はなかったようです。

 

コロナ禍で会えない寂しさをどうすればいいか

コロナ禍でなければ会いに行って、母の部屋で過ごすことが出来るのですが、それが出来ないので、手紙やはがきの送る回数を増やすことにしました。

 

1人じゃないよ!という、気持ちを贈りたい、そんな思いです。

 

まとめ

施設の職員さんには本当に感謝しています。

もし、施設がなければ私たち親子は共倒れになっていたと思います。

在宅介護をされている方には頭が下がります。

 

特養の入所も待機の方が多くおられて難しい面もありますし、

民間を考えると費用面が難しい。

今、元気に働いておられる高齢者の方もいつかは誰かのお世話になる日がきます。

 

私はここまで生きてこられたことに感謝して、どんな状況になっても受け入れたいと

思っています。

と、いいながらもこれからもいろいろ調べていきますよ。

そして、いい情報があれば記事でお知らせしたいと考えています。

よろしくお願いします。