ちえママのミニマル的シニアライフ

60代の暮らし・老後・年金・お金やらゆる~く語ってますます。

保育民営化の不安的中


静岡県で起こった園児暴行で保育士3名逮捕という出来事

私はこの3名の保育士を擁護するつもりはありません。

 

労働環境が悪くても厳しくても、ほとんどの保育士さんはその中で頑張っておられます。

 

 

だからこそ、保育の環境を良くしていかなければ大事な子供がすくすく育つことが出来ないでしょう。

 

逮捕された3名やその後にいろいろ出てきている事件とは別に、

現在の保育所の状況が国および政府の責任であることを、

私たちは絶対に忘れてはなりません。

 

若いお母さん方はご存知ないかもしれないので、ここに書いておきたいと思いました。

 

2000年頃から保育を行政から民間への移行が進み出しました。

これは小泉純一郎内閣の時に「聖域なく構造改革」のスローガンのもとに郵政が民営化されましたね。それと同じ経済政策です。

郵便局もボロボロになってしまい・・・。まぁ、郵便局は置いといて。

 

その中に保育の民営化もあり、公立保育所から民間に移行が進められました。

もちろん、保護者をはじめ住民からの反対意見がありました。

自治体の中には訴訟になったところもありました。

 

反対意見の中に

コストの削減や効率化により保育の質が低下するのではないか」というのがありました。

こういう意見は当然ですよね。

 

その時の行政は

民間の方が、公的より保育の質が高くなる」という根拠の乏しい回答でした。

 

これは20年前の話です。

この時の懸念が的中ですよね。

 

公立保育所は給与や休暇も安定しているので目指す保育士さんが多いですが、

民間に移管となれば「働きやすい」という観点からは難しい状況になると思います。

 

ちょっと給与の話をしますと

公立保育所の保育士は公務員ですから私立保育所の保育士より給与は高いです。

今も公立保育所がありますので比較することは可能です。

賞与も高いですから年収を考えると具体的には言えないですが、かなりの差になりますよ。

 

民営化になることで保育士さんが不足するのでは・・・という不安も当時ありました

それもその通りになっていますよね。

 

福祉にもっと予算増加をして未来を担う子供達の環境と、

子供達を立派に育てる保育士さんの育成に力とお金を使うべきです。

 

公立から民営に移管したのは経費削減であることは確かなのですから、そのつけが今、出てきているのです。

政府も自治体ももっと本腰を入れるべき。

 

小さい子供達を犠牲にしては絶対にだめです。

 

テレビに出ているなんちゃら専門家や保育士ん十年というような人達からこの話が出ることが無いのは、ご存知ないのか忖度なのか私にはわかりませんが、本当に保育を考えているのであればもっと訴えるのが筋、だと私は思います。

 

今回は話題が児童虐待なので口調が強くなり、また、面白い文章も書きませんでした。

そういう中、ここまで読んで頂きありがとうございます。感謝!