ちえママのミニマル的シニアライフ

60代の暮らし・老後・年金・お金やらゆる~く語ってますます。

民事裁判で勝つために


普通の暮らしの中で裁判所に訴えられる・・・

そんなこと自分の身におこるって思ったことあります? 

考えられませんよね。

 

でも、普通に暮らしていても、

ある日、裁判所から訴状が届く

そういうことがあるんです( ;∀;)

 

いやいや、こんなんめちゃめちゃ怖いですよ~。

でも、怖いのは裁判が始まってから!

身に染みて感じていきます。

 

民事訴訟でもね真実や正義が尊重され、

正しい方が勝つ! それが理想です。

しか~し、実際の裁判では勝つためにいろんな証拠を出し合います。

そう、証拠が強い方が勝ちます。

一般論はここまでで、実際に私が経験した裁判のお話です。

 

数年前、私は某福祉作業所の理事をしていました。

そこでは、障がいのある方々が、毎日、誇りを持って働いています。

しかし、経営は厳しいものになっていきました。

その中で、何人かの職員が辞められ、募集してもなかなか応募がなく、

家族が職員に変わり働いていました。

 

もう続けるのは無理だろうと考えました。

閉所するにも費用が必要なので、

ある程度の資産が残っているうちに閉所することを決めました。

もちろん、利用者さんの行く先も決めてからの閉所です。

 

また閉所する前に残っている職員へ説明会を開く必要があります。

その説明会も法律的に則って実施しました。

 

その1か月後くらいに、はい、届きました。"訴状"

1名の職員から訴えられました。

実際には理事長宛てに届いたので私宛ではないけれど、

法人が訴えられているので理事の私も関係があります。

 

訴訟内容を簡単に言いますと、

資産があるのに閉鎖し、職員を解雇するのは不当だ!

そして、多額の退職金や賠償金を要求してきました。

 

この話を詳細に書いてしまうと

知っている人は「あの人のことだ」ってわかってしまうので書けないのですが、

人間関係が本当にドロドロなんですよ。

 

裁判になると自分達だけでは無理なので知り合いの弁護士に相談しました。

知り合いでもちゃんと着手金は必要なんですよ。キビシイ!

 

必要な資料は全て揃えました。

そして、その職員からのメールにはある人への暴言もあったので、

それも全て提出しました。

 

こういうことありますから、

気になる言葉は残せるものは全て残しておくことは大事だと実感しました。

 

裁判は6ヶ月間ほどかかりました。

そして判決の日。

裁判官は私たちの主張を認め訴えを退けました。

はい勝ちました♪

 

でもね、勝っても弁護士費用は依頼した本人が支払うのです。

この場合の費用は成功報酬のお支払い。

この成功報酬は賠償金の20%~30%になります。

基本的に裁判まで行きますと30%です。

 

例えば賠償金が200万円であれば60万円が報酬となります。

勝手に訴訟おこされて、

勝っても、時間もお金(着手金+実費+成功報酬)も失うことになります。

 

法人の処理は終わっていましたので、

弁護士への報酬は、私を含め4人の理事で支払いました。

 

ちなみに、裁判費用は敗訴側が支払います。

 

まぁ、これは私たちが証拠となる書類を廃棄せずに持っていて、

かなりの核心的な書類を出すことが出来ました。

そのため証拠能力が強かったのだと思います。

 

これが書類をほとんど残さずにいたら、負けていた可能性があります。

ねっ、怖いでしょ。

もしも、裁判になったら、正義が! とか正しいとか、それを証明するのが証拠!

何かしら、気になることがあれば残しておかれることをお勧めします(*^^)v