こんにちは
母が特別養護老人ホーム(特養)に入所して初めてわかったことがあります。
母が入所してから4年。
当時は「とにかく家から近くて空いてるところを探さなきゃ!」と、
気持ちに余裕もなく、ケアマネさんと一緒に必死で探したのを思い出します。
でも、入ってからわかったことが本当に多くありました。
良い意味でも、へっ?とした意味でも。
今回同じように特養を探している方へ、
「先に知ってたら、もっと安心して選べたかも」
そんな“リアルな気づき”を5つにまとめてお届けします。
往診ありますか?
「往診していただけますか?」この一言が家族を救います。
母の施設では、耳鼻科も眼科も内科も、
ネットワークの病院から先生が来てくださいます。
これ、めちゃくちゃありがたいんです。
もしこれが無かったら・・・
外来に連れていくのは家族の役割。
仕事を休んで、介護タクシーを予約して、診察が終わるまで何時間も待って・・・
正直、体力も気力もすり減ります。
今ならはっきり言えます。
「往診の有無」は、家族の生活を左右します。
パンフレットじゃ分からない“空気感”
施設見学に行ったとき、何気ないことに目を向けてみてください。
職員さんが笑っているか、
入居者の表情は穏やかか、
壁の掲示物に優しさがあるか・・・下手でもいいんです
母の施設は、
玄関先にボランティアさんがいつもお花をきれいに生けてあって、
なんとも言えない「ほっ」とする空気が流れてました。
そういうの、案外大事だと思いました。
ケアマネさんの「ここ、空いてますよ」にはワンクッション
ケアマネさんは本当に頼りになります。
でも、施設選びに関しては「自分の目と感覚」も信じてほしいんです。
私は運良く“当たり”の施設でしたが(あくまで個人的な感想)
もし別のところにしてたらどうなってたか今でも少し怖いです。
「紹介された=間違いない」ではなく、
「紹介してくれたからこそ、ちゃんと自分でも調べよう」
そんなスタンスがおすすめです。
看取りや面会ルールの確認
母が急変した時がありました。
本当に危なかったです。
そのとき初めて「この施設は看取りしてもらえるんだ?」と
わかってホッとすると同時にドキッとしました。
ここで暮らすのは自分だったらどう?
最終的に大事なのは、“その施設で自分が暮らすとしたら”ってという視点。
明るい場所か、部屋のお掃除は?食事の雰囲気は?
私は母がその施設で笑ってるのを見て「ここにして良かった」と思いました。
もちろん、高級有料老人ホームなどとの比較は出来ませんよ。
食事も贅沢は言えません。
散歩も介護が必要なので自分だけで自由に行けません。
気の合わない人もいるかもしれません。
でも、自分のために日々、一生懸命に助けてくださる、
その一端が見えればいいのではないか・・・と私は思っています。
まとめ
特養も入所されてからじゃないと分からないことがたくさんあります。
でも、だからこそ「入る前に少しでも知っておく」ことが、
自分にも、そしてお世話になる家族にも、心の準備になると思うんです。
とはいえ、現実には「選べない」こともありますよね。
「空き待ち100人」
「もう時間がないから決めないと」
そんな状況で悩んでいる方もたくさんいると思います。
わたしもあの時、候補が少なくて不安で、
「とにかく入れるところに入ろう」って必死でした。
だから「選べていいね」って思う方の気持ちも、すごくよくわかります。
でも、もし少しでも余裕があるなら。
そして、これから探す方がいたら。
このブログの中のひとつでも、心に留めてもらえたら嬉しいです。
あなたにも、あなたの大切な人にも、
「ここで良かった」と思える居場所が見つかりますように。