「長生き?親が80歳前に逝ってくれたのでそんなのがいいかなって」(30代)
「息子や娘に迷惑かけたくねぇし」(50代)
「子供に頼る?そんなことできないよ、自分のことは自分でしないと」(60代)
最近、耳にした言葉です。
老人はある程度の年齢になったら逝くべきなのかしら?と、自問自答しました。
あなたは何歳まで生きたいですか?
これはあなたは何歳で逝きますか?と聞くのと同じですよね。
若い時は老人は心まで老いていると思っていました。
70年も80年も生きてきたのだから、
生い先が短くなったら気持ちも受け入れているんだと。
その考えが違うことに気づいたのは、私が20代の頃です。
在宅介護されていた祖母がぽつりと私に言ったのが今でも忘れられません。
「90歳も過ぎたらな、もう、いつ死んでもいいと思とった。
でも、こんなにしわくちゃで、立つこともでけへんのに、心は若い時とあまりかわらんねんで。やっぱり死ぬのは嫌やで」と。
こんな言葉を残して祖母は92歳で天寿を全うし眠るように逝きました。
身体が弱っていくのは、最期に苦しまないように身体が順応していってるのでしょうね。
老衰という言葉もありますから、間違いではないかな。
でも、身体と精神はどうも違うようです。
老人にも心があります。当たり前ですが。
例え認知症になっても、身体が不自由になっても、生きていたいのが人間なんです。
そして、寿命は自分では決められないのです。これだけは誰でも同じです。
老いの準備
ただ、私も綺麗ごとばかり言えません。
寝たきりになったら・・・子供の顔もわからなくなったら・・・
そんなことを考えるとかなり怖いです。
でも、せっかく元気に暮らせているうちから、先のことばかり考えるのは止めました。
なるようになるのも人生。なんとかなります。
ケ・セラセラ~~♪ なるようになる~♪ って暮らしましょう・・
なんて思っては絶対にダメです!
自分がどう暮らしたいのか、ちゃんとイメージして、
それに向かっての準備も必要です。
夫婦で決めたこと
施設に入る時期
どちらかが下の世話が必要になるまでは自立して夫婦で暮らす。
私も夫も下の世話はお互いに精神を病んでしまうだろうから、その時は施設に入る。
延命治療をしないと決めた
私たち夫婦は延命治療はしません。
その場合、どういうものが延命治療になるのか調べておいた方がいいです。
酸素吸入もそうですし、
心臓が止まった時の心臓マッサージもそうです。
食事が口からとれなくなった場合、
医師から胃瘻(いろう)の選択を迫られます。
この胃瘻も延命治療の1つです。
医師はもちろん本人の希望を第一に聞いてくれます。
でも、本人が少し認知が入ってしまってて判断しにくくなっている状況も考えられます。
なので、私たちは胃瘻もしないと決めたましたので、
その時の本人が認知症になっている場合、もう、本人の気持ちを聞くのは止めるということも決めました。
救急車を呼ばない
家で終末を迎えていて命が危ないとなった時、
通常であれば救急車を呼びますが、延命治療を望まない場合は絶対に呼んではいけません。
なぜなら、救急車の中で延命治療が始まってしまうからです。
家で終末を迎えると決めた場合は、
往診に来てくださる主治医にかかっておかなければいけません。
万が一、主治医がいらっしゃらなければ警察ざたになり、最悪な状況になってしまいますからね。
まとめ
今回は話がちょっと暗い感じになってしまいましたが、
要は自分の意志でいろいろ決めておきましょうね、と言うことです。
延命治療については人それぞれの考え方があります。
私たちが決めたことがいいということではありません。
あくまでも自分がどうしたいのか、これが一番です。
そして、公言したり紙に残すことが大事です。
だって、こんなこと本人には聞きにくいですからね。
だから、ちゃんと決めて家族に言っとくの。
そうすればいざという時、家族や周りがあまり悩まなくていいでしょ。
これは祖母との経験と、実母が倒れた時の経験から必要と思ったこと。
もちろん、まだまだ人生を楽んでいきますよ!(^^)!