ちえママのミニマル的シニアライフ

60代の暮らし・老後・年金・お金やらゆる~く語ってますます。

愛犬がお星さまになった日


2023年7月愛犬がお星さまになりました。

16歳のおばあちゃんワンコです。

 

 

平均寿命は14才と言われているので長生きしてくれたと思います。

 

いつも通りにご飯を食べて、おやつも美味しそうに食べて、

私が三笠を食べていると皮が好きなワンコがジッと見つめるので、

少しあげたりと、のんびり暮らしていました。

 

その日は突然やってきました

先月の夕方、お気に入りのソファの上で急に痙攣を起こしました。

口から泡も噴き出てきました。

 

私達はパニックになってしまい「大丈夫!!」と言いながら

思い切り身体を触っていました。

 

後で知ったのですが、

痙攣の時は身体に触ったリしてはいけないらしい。

また、転げおちないように安全な場所に移動させるのが大事だそうです。

 

痙攣の時間は3分ほどだったと思いますが長く感じました。

ホッとしたのもつかの間、2回目の痙攣が起こってしまいました。

 

かかりつけの動物病院に電話で容態を告げてすぐに連れていきました。

診察中にも軽い痙攣がありました。

 

獣医から伝えられた原因は2つ

①「血栓」が出来ている可能性

②脳梗塞か脳腫瘍などの疑い

 

血液とエコーの検査をしてもらいました。

ただ、発作後なので正しい結果が出ないことから、

処方された薬は痙攣予防の2種類と

痙攣が起こった時に鼻から入れる薬を2回分処方されました。

 

鼻に入れる方法は「噴霧器(ふんむき)」という注射器のようなもので入れます。

そして噴霧器の薬を2回も使うことがあればかなり命が危ないと言われました。

 

自宅に帰ると短い痙攣が起こりました。

噴霧器の薬を入れる間もなく治まりましたが、すぐに長い痙攣発作が起こったので、

噴霧器で鼻から薬を入れました。

 

さすがに薬! 

ワンコの意識がすぐに戻りました。

だけど安心したのもつかの間、その後、無駄に部屋の中を歩き回るのです。

これは人間で言うと認知症の方の徘徊です。

 

「はぁはぁはぁはぁ・・・・」と言いながら、ず~と歩き回ります。

水を飲みたいのか、水のところに行くのですが舌が水に届かず、

ただペロペロと空を舐めているだけなのです。

 

水の容器を舌にあたるように持っていっても上手く飲めません。

脱脂綿に水を含ませて、絞って口にいれるようにしました。

 

食べ物は口に入れないので、病院に行く度に脱水状態にならないように

点滴されました。

 

獣医から「脳の病気が濃厚です」と言われました。

脳の検査はMRIになるので全身麻酔が必要です。

とても耐えられそうにありませんし、

原因がわかっても手術も出来ないのですから無意味と考えました。

 

4日間ほど短い発作と徘徊が昼夜関係なく続きましたが、最終的に歩くことも、

水を飲み込むこともできなくなりました。

寝たきりで寝返りすら出来なくなりました。

なので身体が痛くならないように体勢を整えたりしていました。

 

※右前足のブルーのマジックテープは点滴の針の保護です。

 

うちのワンコは吠えたり、唸ったり、声をだすことはほとんどないのですが、

亡くなる前夜に苦しいような、訴えるような声が2時間ほど続きました。

そして、これが最後の声となりました。

 

私も夫も自分達の延命治療を全く望んでいません。

なので、ワンコもただ苦しい中で生かされるのは望まないと思いました。

息子と娘にも相談して点滴が延命治療であれば中止したいと考えていました。

 

延命治療はしたくない。

でも、痛みと飢えと渇きの中で亡くなるのはあまりにも不憫。

 

診察室でその相談をしている最中、

獣医が私に「もうその必要はないかもしれません」と言われ、

診察台に横たわるワンコを「抱っこされますか?」と聞かれました。

 

私は最期なのだと悟りました。

バスタオルに包まれたワンコにいっぱいの「ありがとう」を伝えました。

ワンコは私の腕の中で声も出すこともなく静かに息を引き取りました。

 

初めての痙攣発作からわずか1週間でワンコは逝ってしまいました。

発作の3日前にはトリミングも出来るほど元気だったのに・・・。

 

動物は言葉が話せません。

でも、不思議と気持ちが通じていました。

いつも傍にいたワンコがいないことの寂しさにも、いずれ慣れていくでしょう。

でも精一杯生きた彼女を忘れることはありません。

今まで本当にありがとう。