母は特養で暮らしています。
※その様子は1年前にアップさせて頂きました。
その特養から電話がかかってきました。
特養から電話がかかってくると、
「母の身に何かあった?」とドキッとします。
今回の連絡は母が4日ほど食事をほとんど食べず、好きなおやつも食べなくなったことの相談でした。
食事以外の動作はいつもと変わらず、だけど顔つきが暗いと感じるとのこと。
母は93才。
看護師さんは「お年もお年なので・・・」と、
言いにくそうに話しをされました。
話の要点
・医師に診てもらうことは可能
・その後、検査だとか入院だとか手術だとか
そういうことになった場合、判断は特養で出来ない。
・その前段階で家族との打ち合わせをしておいた方が良い
まとめるとこんな感じでした。
私もそれはそうだと思いました。
母は自分の思ったことをはっきりと表に出さない性格ですが、
自分の気持ちを分かってもらえないと寂しくて悲しくなるという、性格もあります。
やっかいな大人ですね( ;∀;)
でも、慣れない施設の暮らしはほとんどの方は寂しいものでしょう。
母が施設での暮らしで寂しくなるのは当たり前だなと思います。
話だけではもちろん母の状態がわからないので、
電話を頂いた当日に母に会いにいきました。
やはり、好きなお菓子も食べたいと言わず、いらないと言います。
ただ、私の話を楽しそうに聞いている母を見ていると、
身体のどこかが悪いとは思えなくて、
精神から食欲がなくなっているように感じました。
母は認知症ではないですが、忘れることがわりとあります。
母はそういう時「こんなに忘れるなんて、あかんな・・・」とポツリというので、
私は「名前が出てこなかったり、すっかり忘れることは私にもあるで」と言っていました。
年を取るとそうなると本当に思っていますし。
ただ、今回は母の記憶にうちのワンコがいなかったのです。
16年もいたのに、母が入院する1年前からは一緒に夕飯も食べていたのに。
これはショックでした。
これが認知症の初期かどうかはまだわかりません。
私は認知症の方をテレビで見るくらいで、実際にお会いしたことはありません。
在宅介護だった祖母も寝たきりになりましたが、最期まで気は確かでした。
今回、母がワンコのことを忘れていたことでこんなにショックを受けるのに、
娘の私のことがわからなくなったら、どれだけショックを受けるのか自分自身わからなくなりました。
そこで初めて認知症の父母の介護が身体的だけではなく、精神的にも辛く厳しいことがわかりました。
人はその立場に立って初めて真に理解できるのだとも思いました。
食事については、食事も身体のどこかが悪くて食べられないというより、
精神的なものかもしれないと感じ、そのまま看護師さんとケアマネージャーさんに伝えました。
そして、お昼を私が持ってきて母と一緒に食べたいと申し出たところ、
「気分転換も兼ねて外食されては?」とケアマネージャーさんから提案頂き、そうすることにしました。
これで母が好きなものを少しでも食べてくれれば安心です。
ただ、それでもダメな場合は「またその時に今後の相談をしましょう」とケアマネージャーさんの言葉が本当に有難く思いました。
特養にお世話になり、介護は家族だけでは厳しいので本当に有難い存在でした。
しかし、こういう時も家族だけでは心細いものです。
相談できる人がいるということが気持ちを強くしてくれます。
私は母と外食に行ける幸せとその裏にある厳しさを思いました。
その意味は、今回は長くなってしまいますので次回にしますね。