特養に入所している母(93歳)の食欲不振が検査の結果、
胃がんとわかり、手術も治療も延命措置もしないことを前回の記事で書きました。
だけど痛みだけは取ってあげたいので、もしも痛み止めの飲み薬や湿布薬でも抑えられない場合、特養から病院の緩和ケア病棟に移れるよう予約をして頂きました。
本当に感謝です。
ただ、現実的にしなくてはならないシビアなことが多々あります。
「看取りケア」の事務手続き
この手続きは検査の結果が出た半月ほど前に遡ります。
もともと特養さんには「看取り」までご依頼の契約を交わしてるのですが、
実際に看取りの介護となる場合、費用加算があるのでその承諾書にサインをしました。
いわゆる、お金の話ですね( ;∀;)
特養もボランティアではないので当然のことです。
ただ、当時の私の気持ちとてしては手続きが早いと感じました。
でも今は一日ほぼ眠っている状態の母の姿を見ると早い話ではなかったのだと理解しました。
看取りケアになると
現在、特養での面会は1日30分と決められているのですが、
「時間を気にしないで出来るだけ傍にいてあげてください。夜に来ていただいても全くかまいませんからね」とおっしゃっていただきました。
特養のスタッフさんから見たら、残された時間はそれほどないと思われているようです。
当時、私達はもっと時間があると感じ、状態には個人差があり、余命は暫定であって、本当は医師にも誰にもわからないと思っていました。
しかし、この考えは誤りでした。
召されるまでのプロセス(過程)
余命3ヶ月~召されていく日までのプロセスがあることを知りました。
その情報源はユ-チュ-ブです( ;∀;)
看取りケアについて、特養のケアマネジャーさんから説明は受けました。
もしもの時の連絡方法の説明も受けました。
その際、ケアマネジャーさんから日々の状態がどうなっていくのかまではお話されませんでした。
私もプロセスがあるなど考えも及ばなかったので問うこともしませんでした。
ただ看取りケアのことをもっと知りたいと思い、
自宅でパソコンの検索に「看取りケア」と打ち込みました。
そうすると緩和ケアの医師、介護の看取りケアの介護士さん達の動画が多く出てきて、初めて「亡くなる前に出てくる兆候」というものがあることを知りました。
声の柔らかさやわかりやすいと思えた3人の方の動画を拝見しました。
看取りケアと緩和ケアの両方とも兆候はほぼ同じだということがわかりました。
もちろんその兆候が出ても個人差はあります。
ただこれらを知ることでやみくもに不安にならず心と現実の準備が出来ると思えました。
声もほぼ出さなくなってきていますが、こちらの声や身体をさするなどのスキンシップがいいとのことなのでそうしたいと思いました。
傍にいるだけでも安心してくれるそうです。
母に残された時間を本当に大切にしたい。
今の我が家と同じような方々もおられると思います。
後悔しないようにしたいと・・・でも、自分のことも大事にしましょう。
出来る範囲で親孝行をさせてもらう、今はそんな感じで日々送っています。